idea factory from newspaper 2003 6 22
治安の回復(maintenance of public order and security)
経済の発展には、治安がよいということが必須条件です。
治安が悪ければ、企業は安全確保のために投資をすることになり、
治安が悪ければ、家庭は、行動が萎縮します。
行動が萎縮すれば、消費が萎縮します。
経済発展するには、治安が発展することが前提条件です。
治安を維持するのには、4つあります。
住民による自警。
警備会社による警備。
警察による警備。
軍隊による警備。
この4つが安全を保証しています。
それにしても、最近、凶悪犯罪が多いですね。
夜間の就寝中に犯罪に合うと、武道家でも対応するのが、むずかしい。
いつも、枕元に銃を置いておくような国もあります。
昔の日本もそうでした。
武士は、寝込みを襲われても、すぐ対応できるように、
刀を枕元に装備していました。
現代の日本がそうなっては困ります。
これら4つの役割分担を考える時代が来ているかもしれません。
凶悪犯罪が多いのは、警察による安全保障が限界に来ていることがあります。
医学には、治療する医学もありますが、予防する医学もあります。
病気が発生してから、治療するのでは、いつまで経っても、病気は減りません。
病気を予防する医学を確立する。
こういう予防医学が重要であるとの考え方です。
犯罪も、犯罪が発生してから対応したのでは、
いつまで経っても犯罪は減りません。
医学と同じように、予防犯罪という考え方も重要です。
犯罪が発生してから対応するという考え方は、
まず、犠牲者が発生しないと動かないという考え方です。
つまり、犠牲者の発生を前提とする警察力です。
しかし、これでは、いつまで経っても悲惨な犠牲者は減りません。
子供までも、凶悪犯罪の犠牲になっています。
犯罪が発生してから対応するのではなく、
犯罪が発生する可能性が高い場合は、事前の行動が必要です。
そのためにも、犯罪の情報収集が必要です。
犯罪の情報収集にポイントを置いた警察力も必要です。
どういう概念か知りませんが、情報警察でしょうか。
ともかく、予防医学と予防犯罪、同じことです。
ところで、警察と軍隊をどう考えているでしょうか。
基本的に、これらは、同じ組織です。
警察の機動隊を見れば、よくわかります。
装備が、軽装備か、重装備かの違いしかありません。
装備が軽装備なのが警察で、装備が重装備なのが軍隊です。
基本的に、この違いしかありません。
軍隊も警察も、国家が所有する暴力装置そのものです。
だから、軍隊を放棄しろと主張する人達は、
警察も放棄しろと主張しないと、論理的矛盾が発生します。
今は、消えましたが、昔は軍隊を放棄しろと主張する人達がいました。
しかし、その人達が理想とする国は、強力な警察国家だったのです。
強力な警察国家とは、強力な秘密警察の国家です。
この強力な秘密警察が、軍隊までも支配し、
軍隊の効率的運用までも、阻害される有様でした。
何しろ、潜水艦の中にも秘密警察の要員が派遣されていました。
これでは、柔軟な作戦行動は、取れるはずもありません。
実際には、数だけ多い軍隊であったと言ってもよいでしょう。
このように警察力が、あまりに強すぎると弊害がでます。
警察と軍隊の役割配分がアンバランスになっていると、弊害そのものです。
警察と軍隊の役割配分を考えることは重要なことです。
役割配分ができたらば、警察と軍隊の効率的運用をしていかなければなりません。
何度も言いますが、警察も軍隊も同じです。
装備が軽装備か、重装備かの違いしかありません。
装備が軽装備なのが警察で、装備が重装備なのが軍隊です。
軍隊も警察も、国家が所有する暴力装置そのものです。
軍隊にも警察にも、国民が明確にわかる行動基準を詳細に定めて、
軍隊と警察を、国民を代表する政治家がコントロールしていく必要があります。
行動基準とは、軍隊と警察をコントロールする手段です。
この行動基準を軍隊と警察が勝手に決めては、元も子もありません。
この行動基準を国会で議論して、国民に明確にわかるようにする必要があります。
もちろん、軍隊と警察の効率的な運用を考える必要もあります。
ロシアの外交(Russia diplomacy)
ロシアの外交がわかりにくいという意見がありますが、
そんなに、わかりにくくありません。
それは、地球儀を見れば、よくわかります。
地球儀で、ロシアがどのような位置を占めているか。
地球儀外交でしょうか。
こども図書館(children's library)
大手スーパーの中に設置された子供図書館が、収益を生まないのでしょうか。
どのようなシステムになっているかは知りませんが、
本の貸し出し制度を作れば、本を返すために、再び来店するでしょう。
商売で重要なのは、リピーターの確保です。
子供図書館の利用券で、割引セールをしてはどうでしょうか。
どのみち、プロ野球のチームが優勝すれば、優勝セールをしますし、
あと1か月ぐらい経つと、夏物処分セールを始めるのでしょう。
リスクの管理(take a risk-free approach)
株安というリスクを回避するために、
金融機関が株の売却を進めるのは正しいが、
株の売却代金で、
債券を買えば、新しいリスクになるということを自覚しているでしょうね。
また、株の売却代金で、ユーロを買えば、
これもまた、新しいリスクになるということを自覚しているでしょうね。
債券は、おそらく今後も、債券高が続くでしょうが、
歴史的低水準にある長期金利を考えれば、波乱が予想されます。
つまり、債券価格は上昇するでしょうが、乱高下する可能性が高いでしょう。
これは、リスクそのものです。
債券価格が万が一、暴落したときの備えも必要です。
ユーロも高水準にあります。
ユーロ価格が長い間、上昇しています。
しかし、これは株と同じで、いつまでも上昇はしません。
いつかは反転し、下降が始まります。
今でも、ユーロは高水準にありますので、いつ波乱があってもおかしくありません。
これも、リスクそのものです。
ユーロ安になった時のリスク回避も必要です。
債券もユーロも、リスクが高い水準になっています。
リスク回避する手段を取らないと危険な水準になっています。